移動支援従業者指導員

株式会社ゆりかご ホームヘルプ その他

7/11?7/14の4日間、厚生労働省の障害者自立支援対策臨時特例交付金の特別対策事業により実施される「視覚障害者移動支援事業従事者資質向上研修」に参加してまいりました。その内容は、視覚障害者移動支援事業の資質向上を図るための研修の指導者として必要な知識及び技術というもので、簡単に言ってしまうと視覚障害者のガイドヘルパーの指導者となったということです。

日本盲人連合会にて行なわれ、非常に衝撃を受けました。
とにかく熱心。研修は、だらだらと行なわれる研修もありますが、終始緊張感を保ちつつ、かなり厳しい研修だったと思います。たった4日間で習得するのだから当然大変なわけで、基礎的な技術、その技術に裏づけされた理論、指導方法、視覚障害に対する知識…あっという間の研修でした。

ゆりかごでもガイドヘルパー養成講座を行ないました。私自身は、外部の機関にて資格取得をしたのですが、どちらにしても講義として実際のガイドでは使えない技術もあったと気付きました。テキストの実技内容も、正しい知識を持っていないと、間違った(現実的ではない)技術まで紹介されていたりするので、今回の研修では、本当に大切な内容が理解できたように思います。

しかし、地域差もあるでしょうが、移動支援事業の盛り上がりが水戸は少ないです。交通事情などもあり、利用状況は、他と比べてもイマイチではないかと思います。全身性障害や知的障害をお持ちの方への移動支援件数は多いのですが、弊社では視覚障害の方へのガイドヘルプ件数は少ないです。
都内での活動状況や、いろいろな県での活動状況をうかがう事ができ、自分達の活動の未熟さに気付くとともに、とても刺激になりました。

今後は、ゆりかご従業員に対して、フォローアップ研修を行なって、資質向上も目指しますが、この指導員は少ない人数なので、行政などからの協力要請があれば、地域の移動支援事業を盛り上げる為にも、頑張りたいと思います。

水戸は非常にバリアの多い町です。現場から、行政へ問題点を提起し、地域の改善につなげることは、介護従事者や支援従事者の職責であると感じています。日々の業務で目の前の利用者様に全力で支援していくのは当然ですが、その先を見据えた視座を持つこと、地域への働きかけができること。これがこれからの従事者に求められる倫理観ではないかと今回の研修を通じて感じました。

研修でご一緒した関東近県の代表者の皆様、お疲れ様でした。
また、講師となっていただいた東京都盲人協議会の皆様、日本盲人連合会の皆様、
貴重なご高話をいただきありがとうございました。

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