茨城県ホームヘルパー協議会水戸支部研修会(テーマ:精神障がい)

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2/23 18:30?笠間市社会福祉協議会、友部支所において、茨城県ホームヘルパー協議会水戸支部研修会を開催いたしました。

本日は茨城県ホームヘルパー協議会の中野会長もお見えになり、少し緊張感のある中での研修会でした。

テーマは「精神障害者との関わりと接遇」で、私が講師を務めさせていただきました。

つくば、古河、下妻などかなり遠方からのご臨席を賜り、大変恐縮の限りです。。。

私は医師でもありませんので、医学的知識としては、本当に触れる程度しかお話できませんでした。でも、ホームヘルパーとして関わる上での注意点などは実例をふまえながら説明をさせていただきました。

特別な方法や知識は僕自身、必要と感じませんし、普段のケアで意識しないようにしています。むしろ、等身大の自分で、相手をいかに偏見なく見て、接することができるかという点が重要ではないかと思うのです。嘘をついても、相手は察知します。上辺だけの接し方では、相手との信頼関係構築は難しいでしょう。相手にどんな経歴があっても、どんな情報があっても、接するというときは今のその人の本質を見つめるという努力が必要です。

人間、自分で理解しがたいことについてはいささか不安を抱きがちです。しかし、自分が想像しうることなんて逆にほんの些細なことなのです。世の中では様々な人がいて、それぞれに様々なドラマがある。想像つかないことがたくさんあって当たり前なので、自分の人生経験をフルに発揮していただき、正しい知識の下で、偏見を持つことなく、誠意をもって接する。これは障害の種別や有無、世代にかかわらず共通している事なんです。普通で良いというのがこの研修の結論でもあります。

今まで何百年と精神障害者と呼ばれた方はとても歴史的にひどい仕打ちを受けてきました。これから何千年と、彼らが地域で生活できて当たり前のインフラを我々、事業者が整備、機能していくことで、良い歴史を作る責務があります。介護従事者としてできることをすればよいのです。決して、医療知識に特化する必要もありません。(必要無いわけでもありませんが。。。)

講義中にぜひ読むことをお勧めしますといった本です。ちょっと昔の精神病院の様子がわかるノンフィクションです。

「ルポ・精神病棟」 大熊一夫著

また、私は講義の中で精神医学の限界などに触れました。また、マスコミのプロパガンダともいえる報道についても「ライシャワー事件」時の報道による影響などを例に挙げて、簡単に触れました。そういった意味で非常に興味深い本を一冊ご紹介します。

「そして殺人者は野に放たれる」 日垣隆著

「累犯障害者」 山本譲司著

上述と反対の意を含む本かもしれません。これを読んだ上で、改めて自分が持つ偏見というものと闘い、真の偏見を持たない、眼力を身につけて下さい。

また、一番の大罪は、「無関心」だと私は感じます。とにかく関心を持つことからスタートです。。。

今回の講義が、みなさんにとって少しでもお役にたてれば幸いです。ありがとうございました!!!

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